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咲き誇る花と共に歩む〜いけばな・都古流

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〒164-0001 東京都中野区中野4-2-13 中野北口富士ビル5階

見出しお生花とは

 
 

お生花とは、いけばなの古典様式の一つです。
生まれは江戸。ゆえにその姿はシンプルで洒脱。
天・地・人を意味する3本の線で構成された、定められた型を持っています。

 その型を、四季折々の花材を用いて、植物が持っている特性を生かしながら美しく表現するのがお生花です。

 元々は、床の間を飾る花として生けられていましたので、美しさと共にきりりと背筋の伸びたような格調の高さを併せ持っています。
日本の建築様式に合わせて完成された和の美意識の結晶とも言えるいけばなです。


生花の簡単な歴史

 お生花は江戸時代中期に、江戸・現在の東京で完成されました。
それ以前のいけばなは、京の公家や僧侶など上流階級の人々の間で楽しまれていました。荘厳で複雑な様式を備えた『立華』、茶室の床を飾る簡素な『茶花』やそこから流行した『投入れ』、そして中国文人の間で生まれた『文人花』などがその代表です。
 しかし江戸中期に入り、いけばなは次第に文化の中心・江戸へ、そして上流階級から裕福な江戸庶民の手へと移行してゆきました。江戸庶民の身近な建物の床の間を飾るための花は、立華の格調は求めながらも複雑なものからシンプルかつ生けやすいものへ、茶花の自由さ・軽やかさを取り入れながらも床の間飾りにふさわしい品格と様式を求めて完成されていきました。
 この江戸庶民の為に完成されたシンプルで粋、そして優雅な曲線で形造られた床の間飾りの花が『お生花』です。

生花のかたち

 お生花は、高さや形の異なる3本の線で成り立っています。この3本の線を『天地人三才』と呼びます。
『天』・『地』・『人』の3つが宇宙を構成する要素であるという中国易学が基で、『天』は導くもの・『地』は従うもの・『人』は天と地の間で和する物、その3つが調和し一つの宇宙が構成されているという考え方です『三才』は3つの働きという意味です。

 この3本の線を、水際ではすっきりと一本にまとめて斜めに立ち上がらせ、それぞれが分岐しながら伸び上がり、枝先を結ぶと三角形を描く事から三角形式の花とも呼ばれました。

 また、『天』の枝先と水際を結ぶと、その目に見えない仮の線は垂直です。これは生花が床の間飾りであった事に大きく関係します。床の間は、柱・框・横掛け・そして掛け軸など全てが垂直線・水平線で構成されます。この規則正しい幾何学的な空間に、曲線で構成されたお生花が調和出来るのは、天と水際を結んだ仮の線が垂直であるためと言われています.

     

都古流の生花

 都古流では、天を意味する枝を「真(しん)』、地を意味する枝を『留(とめ)』、人を意味する枝を『添(そえ)』と呼びます。ここに『真受け(しんうけ)』・『留受け(とめうけ)』と呼ばれる2本の枝を加えて完成されるのが都古流のお生花です。この2本を加える事で奥行きが深まり、立体的な生花の花型が表現されます。
 
 この5本の構成を基に展開されるのが都古流のお生花です。しかし、その作品は様々です。
なぜなら、お生花のこの定められた花型を、その時々で手にする花材の自然の中での特徴(出生)を活かしながら生けて行くからです。杉やひのきなどの花材はその姿を生かして雄大に、桔梗や撫子など小さな花は可憐で愛らしく、桜や紅葉は幽玄な山の景を思い浮かべながら。また、2つと無い自然の曲りを利用したり、真っ直ぐな枝を人の手により様々に曲げたりという技術も必要です。『花型を表現する』という一言の中に、長年に渡り培われた数えきれない感性・知識・技術がちりばめられているのです。

古典様式ですから、お生花を生ける手法も古典的です。花を留めるには、『木蜜』と呼ばれる槿の木で作られた又木を用います。そして花型を表現する為には、花ばさみ・のこぎり・なたなどの道具を使って、一つ一つの枝や花を丁寧にその型に合うよう撓めてゆくのです。(撓める=ためる…いけばなで、枝や花を曲げる事)
水際をすっきりと一本にまとめ上げる為に必要なのは己の技術と経験のみ。都古流では花材を形作る際にワイヤーなどは一切使用しません。

 歴史あるものはどのような分野のものでも同じように、都古流でも伝統はしっかりと守り伝えながらも、古典の新たな側面も切り開いています。
用いるお花材の選び方や組み合せ、器や花台との取り合せ、取り巻く現代空間との調和、そして何よりも今を生きる生け手の感性により、古典の花型も今この瞬間の空気を吸って日々進化しています。
いつの間にか床の間を抜け出して、エントランスホールやオフィスの一画、ご家庭ではお玄関やリビングルームの装飾として、お生花は江戸時代に生まれた時と同じ鮮烈な印象で、人々の目を楽しませています。
 


     

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