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咲き誇る花と共に歩む〜いけばな・都古流

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〒164-0001 東京都中野区中野4-2-13 中野北口富士ビル5階

見出しお生花はどう生けるのですか?

 お生花のお稽古を始めた生徒さんから、『イメージしていたいけばなとは少し違う』、『工芸のよう』という感想を聞く事が多々あります。それは花材の留め方と枝を曲げる作業から感じられることが多いようです。このページでは、お稽古を始めようとなさる皆さんがお持ちになっているいけばなのイメージと、お生花はどのように違うのかを少しお話します。     

お生花の器と花の留め方

寸筒(お生花用の器)と木蜜(お生花用の花留め) お生花を生ける器は多種ありますが、お生花の基本となる器は『寸筒(ずんどう)』と呼ばれる、竹を切って造られた筒型の器です。
 この筒型の口部分に、『木蜜』と呼ばれる花留を施します。これは槿(むくげ)の木をY字もしくはV字型に組んだもので、この間に花材を立てていきます。
 この木蜜の中にしっかりと枝を固定する為には、植物の足部分のクセを直して真っ直ぐにしたり、曲りを揃えたり、留める為のテクニックが必要であり、初めての方には少し難しい方法です。この留め方が「イメージしていたいけばなと違う」という感想を持たれる大きな理由の一つです。
 

花材を撓める(ためる=植物を曲げる)


 お生花では、花型にあわせて真っ直ぐな枝を曲げていきます。いけばなでは植物を曲げる事を撓める(ためる)と言います。この撓める作業には、花材の特性に合わせて様々な技術を用います。


@手の力・指の力で撓める

 柔軟性のある花材や細めの花材は、両手で握り込むようにして折れないように力を加えて撓めます。
花材によって、固さ・太さのある物は膝に押し付けてそこに力を加える場合もありますし、細ければ指先の力だけでも撓められる物もあります。
 この撓める作業は、『いけばな』というより『力仕事」という感覚でしょう。



A楔撓め(くさびため)

 固い花材や太い花材など、手の力で撓められない物の撓め方です。
のこぎりを使って花材の半分くらいまで切り込みを入れ、そこを広げる為に楔型の木片を挟み込んで形を付ける方法です。
 教室に響くのは『パチリ・パチリ』という鋏の音ではなく、『シャリシャリシャリ』とリズムを刻むのこぎりの音です。
のこぎりを使う細かい作業は、いけばなというよりも工作・工芸に近い感覚をお持ちになる方が多いようです。


B折撓め

 花材によっては、かすかに「メリメリ」と音が聞こえるまで折り、形を付けるものもあります。もちろんポッキリと折ってしまってはもう形になりませんし、水も揚がりません。折りの深さや効き具合など微妙な感覚に頼る、経験を必要とする作業です。


 以上が代表的ないけばなの撓めの技術です。それ以外にも『捩じり撓め』・『炙り撓め』など多くの技術を用いて花材を撓めますが、いずれもしっかりと美しい花型を表現する為に昔から用いられてきた方法です。
 自然の中で育まれた花材をそのまま用いるのではなく、手を加えて形を作る、もしくは自然の曲りが型に合うように微調整する、そんなひと手間をかけて生けるのがお生花です。そこには一般的な「いけばな」のイメージからは想像出来ない作業があり、また、それ故に感じる作り込む楽しさ・当てはめる面白さなどが広がっていくのです。

 最初は自由花と比べるとお生花は難しく、馴染めない感覚をお持ちになるかもしれません。しかし、どんなものでも、美しいものを造り出すにはそれなりに時間は掛かるもの。生ける時に苦労しても、出来上がった時の達成感を味わったり、出来上がったお生花作品の格調高さを見てしまうと、その魅力にはまってしまうのです。

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